Anti-Aging ブログ
-
2016年5月 8日
オゾン療法を始めます
いよいよオゾン療法を始めます。
これまで、オゾン療法の研究会に参加して
オゾン療法について勉強してきましたが、
なかなか取り入れる決心がつきませんでした。設備投資に見合うだけの
患者様の満足が得られるかどうか、
今一つ確信が持てなかったからです。3月に東京で開催された
第1回オゾン療法マスタートレーニングコースに参加して、
確信が持てました。
オゾン療法は、
感染症、動脈硬化、がんなどの疾患だけでなく、
アンチイジング(元気で長生き)にも
効果があるとオゾン療法は
ホルミシス効果を利用した酸化療法の一つであり、
からだにほどほどの酸化ストレスを与えることで
自分自身の抗酸化力を高める効果があります。オゾン療法は
全身に酸素を行きわたらせるだけでなく、
酸素利用効率を高めることができます。
さまざまな疾患の原因となる
ミトコンドリアの老化を
補うことができるのです。さっそく、赤坂AAクリニック 森吉臣 先生
(日本オゾン療法研究会 代表理事)を訪ね、
安全にできるオゾン療法の実際について、
細かい点まで学んできました。オゾン療法が、
“元気で長生き”に結びつくかどうかは
これからの研究を待たないといけませんが、
少なくとも、
からだの抗酸化力、免疫力、パーフォーマンスを高めて
元気に生きていくためには、
とても有効な方法だと思います。投稿者 中島こうやクリニック | 記事URL
-
2016年4月 1日
飴?それとも 鞭?
子供に風邪をひかせないために、厚着をさせますか?
それとも薄着にさせますか?草木は風雨にさらされながら生きています。
僕たち人間も同じです。
一生温室で過ごすことはできません。十分な水と肥料と光を与えられれば、
草木は元気に育ちます。
元気に育っていれば
多少の気候の変動にも耐えられます。でも想定外の環境の変化に遭遇したとき、
穏やかな環境の中すくすくと育ってきた草木は、
それに耐えることができるでしょうか?
もしかしたら、厳しい環境の中で
精一杯生き抜いてきた草木の方が、
かえって風雪に耐えることができるかもしれません。仮に一生温室の中で暮らすことができたとして、
温室の中の草木は
厳しい環境を生き抜いてきた草木よりも
長生きできるのでしょうか?ホルミシス効果という言葉を知っていますか?
ホルミシス効果とは、
からだに害を与えるものでも、
その程度によっては逆にからだを強くする効果があるという概念です。
ほどほどの放射線を浴びると抗酸化力がアップします。
ほどほどの酸化ストレスは抗酸化力をアップさせるのです。健康のためにはからだの害になるものを除くことが大切ですが、
からだの害になるものに打ち勝つ力が必要です。
からだには鞭も必要なのです。からだに必要なのは、飴でしょうか?それとも鞭でしょうか?
体温を上げると免疫力がアップします。
一方で、体温が低い人は長生きだという有名な疫学データがあります。
抗酸化サプリは酸化ストレスを軽減させます。
しかし、それが必ずしも寿命を延ばすことにはつながりません。飴ばかりでは長生きできないのです。
鞭も強すぎてはかえって体を傷つけてしまいます。
からだには、ほどほどの飴とほどほどの鞭が必要なのです。何がほどほどか、そこを研究するのが抗加齢医学です。
僕にはまだ答えが分かりません。これからも答えを探していきます。
投稿者 中島こうやクリニック | 記事URL
-
2016年2月 21日
フグと水銀
和崎雄一郎先生と沼田光生先生が主催される「フグの会」、
別名「山口県最適化医療研究会」に参加しました。今回が第2回めの開催で、宮澤賢史先生が、
「栄養療法の基礎と医科歯科連携による治療報告」
について講演されました。歯の詰め物であるアマルガムから発生する水銀は
腸内環境や栄養の吸収に影響を与え、
さまざまな不定愁訴の原因になる可能性があります。アマルガムを除去することで、
慢性疲労を始めとするさまざまな不定愁訴が改善された例
について報告されました。アマルガム除去を行う際は、
腸内環境の改善と、
患者と歯科医師の双方が水銀を暴露しないような
安全対策が必要です。慢性疲労の治療とアマルガムの除去には、
医科と歯科の連携が必須です。当院では、宮澤賢史先生主催の医科歯科連携診療普及協会を通して、
安全なアマルガム除去ができる歯科をご紹介いたします。これからは、フグと言えば
フグ毒(テトロドトキシン)ではなく
アマルガム(水銀)のことを
思い浮かべそうです。投稿者 中島こうやクリニック | 記事URL
-
2016年1月 17日
あなたの遺伝子の回数券!どれくらい残っていますか?
日本抗加齢医学会研修用講習会で
アンチエイジングドックについての講演を行いました。
タイトルは、「アンチエイジングドックの現状と新しい加齢マーカー」です。アンチエイジングドックは、
からだの老化度、
からだに足りないもの、
からだに害を与えているものを評価し、
健康長寿のためには何をすれば良いかを判断する根拠になるものです。
アンチエイジングドックの個々の検査については、別の機会にゆずるとして、
反響が多かったテロメア検査について述べたいと思います。テロメアとは、染色体末端に位置する遺伝子(DNA)で、
細胞が分裂を繰り返すたびに短くなっていきます。
テロメアがある一定以上短くなると、
細胞は分裂できなくなります。
細胞が極限まで老化してしまった状態です。テロメアは加齢と共に短くなる一方なので、
テロメアは遺伝子の回数券にたとえられます。
回数券を使い切ると、細胞には死が訪れます。テロメアには、Gテールという尻尾の部分がありますが、
この部分は生活習慣によって伸びたり縮んだりして、病気の発症に関係します。テロメアテストでは、
テロメア長によるテロメア年齢(遺伝子強度)と、
Gテール長によるテロメア疲労度(遺伝子疲労度)を
測定します。当院ではテロメア検査を行っています。
テロメアが老化していたら、早めに生活習慣を見直さないと大変です。あなたの遺伝子の回数券、調べてみませんか?
投稿者 中島こうやクリニック | 記事URL
-
2015年11月 14日
煩悩の原因はテストステロン?
昔々、飛行の術を体得した久米仙人は、
飛行中、川辺で洗濯する若い女性の白い脛(はぎ)に見惚れてしまい、
神通力を失って墜落してしました。これには後日談があり、
久米仙人は再度修行を行い、
都の建設に必要な木材を山から飛ばすことに成功して恩賞を得ることができ、
見惚れた白い脛の女性と楽しく暮らしたということです。友人の池岡清光先生は、
草食系男性はテストステロン値が低いという論文を発表していますが、
逆に、久米仙人は男性ホルモン(テストステロン)の値がとても高く、
修行をしてもテストステロンの力には勝てなかったのではないかと思います。テストステロンには、性欲を高めるだけではなく、
メタボを防ぎ筋肉を増やす作用、
やる気や決断力を高める作用があり、
テストステロンが高い男性は長生きだというデータもあります。久米仙人はテストステロン値が高いため、
煩悩(色欲)には負けても、
やる気や行動力は人一倍高く、
再度修行に励むことができたのではないでしょうか。僕は研究の一環として、
自分自身でテストステロンを注射したり、
テストステロンクリームを塗ったりしていますが、
最近風景画と同じようにしか思えなくなってしまったグラビアアイドルの写真が
テストステロンを補充するととても素敵に見えるようになり、
思わずイイねと押したくなってしまします。John Lennonは、神とは我々の苦悩の度合いを測る観念だと歌いました。
テストステロンは、我々の煩悩の度合いを測る尺度かもしれません。子曰く、「七十にして 心の欲する所に従いて矩を踰えず」。
僕は、テストステロンを高めて、
70になっても煩悩と共に生き、
70にして立ちたいと思います。
矩を喩えずに ……..投稿者 中島こうやクリニック | 記事URL
-
2015年7月 4日
1ヶ月150万円の薬を処方しました
ジェノタイプ2型のC型肝炎に対するインターフェロンフリー内服薬、
ソバルディが保険適応になりました。
僕にとっても患者様にとっても待ちに待ったC型肝炎療薬です。でも、処方してみて驚きました。
何と1ボトル28日分で約150万円(1錠約6万円)になるそうです。
僕が医師になって1回に処方した中で最高額です。
肝炎医療費助成制度利用すると自己負担は最高2万円でおさまりますが、
残りの分が税金で支払われていることになります。これまで100人以上の患者にインターフェロン治療を行ってきましたが、
何割かは入れ墨または麻薬注射の患者でした。
自業自得でC型肝炎になったのに、
なぜ税金で高い注射を使って
入れ墨や麻薬注射によるC型肝炎患者を助けないといけないのか.......
と思ったこともありました。
でも、このような患者がたくさんいたからC型肝炎治療が進歩し、
医療行為などの感染経路で感染した患者が救済されているのは紛れもない事実ですので、何とも言えません。国は医療費削減のため、8割をジェネリック薬品にしようと対策を立てています。
高額で特殊な治療を必要とする病気が保険で治療できるようになる一方で、
今後、日常診療のさまざまな分野で医療費が削られていくと思われます。
予想される国民健康保険の破たんが現実になる日も遠くないかもしれません。
ギリシャのように.........自分のからだを守るのは自分自身です。
僕たち個人が自覚して
健康に対する意識を高め、
運動や食事に気を付けて毎日を過ごしていけば、
生活習慣病や寝たきりにならずに、医療費も削減できるでしょう。そのためにはどうしたら良いかを考え、実践するのが抗加齢医学です。
これからも、皆様といっしょに
元気で長生きする方法について学んでいきたいと思います。元気だけど、生活ができないから長生きしたくない
という世の中にだけはなりませんように......投稿者 中島こうやクリニック | 記事URL
-
2015年6月 19日
ケトジェニックって肉ジェニック?
ケトジェニック・ダイエットがブームです(もしかしてブームは過ぎた?)。
ケトジェニックダイエットとは、厳重な糖質制限を行い、
脂肪の代謝産物であるケトン体をエネルギー源として利用する食事療法です。
(当サイトのアンチエイジングダイエットのページを参照下さい)
当院ではケトジェニック・アドバイザーが2名誕生し、指導にあたっています。
僕もセミナーを受講しました。糖質制限の理論を学び、実践するためです。でも、最近ちょっと気になることがあります。
ステーキを500g食べたとか、肉食を推進するコメントが目につくことです。
肉ばかり食べても太らないということと、
肉ばかり食べましょうということは、
全く違う次元の話です。ステーキばかり食べていると、AGEが増え、腸内細菌に悪影響を与えます。
蛋白質が糖と一緒に加熱されると、変性した蛋白質であるAGE(終末糖化産物)が作られます。この現象を糖化といいます。
AGEの蓄積は、動脈硬化、骨粗鬆症、アルツハイマー病、肌の老化などを引き起こし、癌の原因にもなります。高温で加熱調理された肉料理は、AGEを蓄積させる料理の代表格です。
タンパク質を十分に摂るために肉を食べることは必要ですが、
ステーキや焼肉はできるだけ避け、
できれば蒸したり鍋にしたりして摂るようにしましょう。また、ヒトは腸内細菌と共生をしており、
腸内細菌が僕たちの心身の健康状態を左右しています。
肉ばかり食べているといわゆる悪玉菌が増え、
動脈硬化やがんの原因になります。ケトジェニック・ダイエットが、
肉だけダイエットになってしまわないか
ステーキ愛好会に変わってしまわないか
危惧しています。タンパク質
ちょっと焦げればAGE
もっと焦げれば炭になる
.... お粗末でした(*^_^*)山岸昌一「老ける食べ方 若返る食べ方」 p40 永岡書店
投稿者 中島こうやクリニック | 記事URL
-
2015年6月 19日
アンチエイジング医療に携わりたい看護師を募集しています
当院は、保険診療と自由診療と臨床研究を行うクリニックです。
超音波(心臓、血管、腹部、体表)、内視鏡(胃、大腸),動脈硬化(血圧脈波、血管内皮機能)、骨密度、体組成計、酸化ストレスなどの検査を行っており、
保険診療では、地域の核となる内科クリニックとして地域医療に貢献し、
自由診療では、アンチエイジング医療を求めて北部九州一円から患者様が集まっています。
研究成果は学会や論文で発表しています。医師は院長1名のクリニックですが、
看護師,臨床検査技師,事務の優秀なスタッフたちが支えてくれています。
みんな,笑顔が自慢の勉強家です。当院には、日本抗加齢医学会指導士2名、NR・サプリメントアドバイザー1名、ケトジェニックアドバイザー2名、オーソモレキュラー・ニュートリション・プロフェッショナル(認定ONP)1名のアンチエイジング関連資格者がいます(複数資格者あり)。
現在2名が抗加齢医学会指導士を目指して猛勉強(?)しています。チームワークのとれた温かなクリニックです。
明るく向上心のある看護師を募集しています。投稿者 中島こうやクリニック | 記事URL
-
2015年5月 18日
歳をとってもかっこよく!男性も、見た目が大事です!
日本Men’s Health 医学会理事長,熊本悦明先生発案による,“男のアンチエイジング-男の内なる健康と見た目の健康を共に考える研究会-”に参加してきました.
熊本先生との出会いは,熊本先生が主催された日本性感染症学会の第1回講演会にさかのぼります.僕は,この学会でC型肝炎が性感染症であることを日本で初めて発表し,論文はAmerican Journal of Epidemiologyに掲載されました.その頃の熊本先生は,畏れ多くてとても近寄ることのできない存在でした.
その後年月が経ち,アンチエイジングの世界に足を踏み入れましたところ,再び熊本先生のご活躍の姿を目にするようになりました.そして,昨年のMen’s Health 医学会の懇親会で,初めてお話しする機会を得ることができ,その時のご縁で今回ご招待して頂きました.
熊本先生は, 85歳になっても見た目の通りお若く,今もエネルギッシュにご活躍されています.エネルギッシュなだけでなく,とてもダンディーです.
今回の内容は,男性ホルモンの重要性,ヒートショックプロテインに関する話に加え,アンチエイジングのためには,老人になっても見た目,すなわち,姿勢,身なり,歩き方,顔の美容が重要だというお話でした.
① テストステロンを高めて積極的に生きよう!
① 男性もおしゃれをしよう!積極的に明るい色の服を着よう!
② あごを胸より前に出さず,胸を張って歩こう!内科医はもっとテストステロンの勉強をするようにといつもハッパをかけられています.熊本先生の教えを守り,福岡で開催される日本抗加齢医学会総会のシンポジウム”知って得するテストステロンアップデート”でテストステロン補充療法による唾液ホルモン検査の有用性”について発表する予定です.
今回の教えにより,スタッフからプレゼントされた還暦祝いの真っ赤なネクタイを着用する勇気がでました.
でも,学会発表でつけるにはテストステロンが足りない (-_-;)....ではなく,
赤いネクタイを着けてテストステロンを高めようという姿勢が大切ですね(*^_^*)懇親会には三浦雄一郎先生も参加され,90歳でのエベレスト挑戦の意欲を披露されました.三浦先生に関するエピソードは、福岡アンチエイジングNAVIのブログ”80代からの挑戦-人生のエベレスト-”でご紹介しています。
投稿者 中島こうやクリニック | 記事URL
-
2015年5月 14日
日本抗加齢医学会総会シンポジウムで発表します
福岡で開催される第15回日本抗加齢医学会総会において、
シンポジウム4 「知って得するテストステロンアップデート」 のセッションで シンポジストとして発表をします。
演題名は、「テストステロン補充療法における唾液検査の有用性について」 です。当院では,テストステロン筋肉注射 ( エナルモンデポー ) 、
テストステロンクリーム塗布 ( アンドロフォルテ ) 、
テストステロン軟膏塗布 ( グローミン軟膏 ) において、
唾液中ホルモンと血液中ホルモンがどう変動するかを研究してきました。その一部は、日本性機能学会誌、統合内分泌マスタークラス、点滴療法研究会において発表しましたが、今回はその集大成といえるものです。
これまでこのような比較検討はなく、国内初の発表と思われます。わが国でこれまで診断や治療の指標として用いられてきた遊離テストステロンが検査できなくなりました。
唾液検査には次のような利点があります。
① 生理活性のあるホルモンを検査することができる
② 侵襲がなく,いつどこででも検査でき,日内変動の経過観察に有用である
③ 筋肉注射でも経皮投与でも投与量に応じた結果が得られる遊離テストステロンに代わる検査法の一つとして、唾液検査を推奨します。
投稿者 中島こうやクリニック | 記事URL