6月10日~12日にパシフィコ横浜で開催される
第16回日本抗加齢医学会総会で発表します。

 

エパデール(EPA1800mg)とロトリガ(EPA930mg+DHA750mg)が
血管内皮機能(FMD)に及ぼす効果の違いについて

検討しました。

 

スタチン(コレステロールを下げる薬)を単独で投与するより、
エパデール(EPA)を併用する方が心血管エベントの発症率が低い

という日本で行われた有名な大規模臨床試験(JELIS)があります。

 

今回の研究は、JELISの結果を踏まえて、
スタチンを投与中の患者に、
エパデール(EPA単独)またはロトリガ(EPA+DHA)を追加投与し、
血管内皮機能が改善するか、
両者の間で差が見られるか を検討したもので、
おそらく国内初の発表ではないかと思います。

 

心疾患と脳血管障害を合わせた血管の老化は、
死因の25% (癌につぐ第2位)
要介護の原因の23% (第1位)
を占めます。

 

血管が詰まり始める前の機能的変化の段階で、
血管老化を最も早くとらえることのできる検査が
血管内皮機能検査(FMD)
です。
保険適応です。

 

当院では、
血管内皮機能(FMD)脈波伝搬速度(PWV)頸動脈エコーにより、
血管の老化の評価を行っています。