男性ホルモン補充療法に関する論文が、日本性機能学会誌に掲載されました。
テストステロン注射後の唾液中男性ホルモンの変化について検討した、国内初の論文です。

 

テストステロン注射後、唾液中テストステロンは、血中テストステロンと同様の経過で上昇し、その後減少していくことが解りました。DHTも同様です。
唾液検査は、採血と違って、痛みもなく、来院する必要がありませんので、注射後の経過観察に有用です。

 

当院では、男性更年期障害、LOH症候群に対して、テストステロンの筋肉注射(保険診療)とテストステロンクリーム(自由診療)による治療を行っていますが、
テストステロンクリームの場合は、テストステロンの唾液中濃度と血中濃度とは相関がありません。

 

テストステロンクリーム塗布後の男性ホルモン値の経過については,別の論文で発表する予定です。