日本抗加齢医学会研修用講習会
アンチエイジングドックについての講演を行いました。
タイトルは、「アンチエイジングドックの現状と新しい加齢マーカー」です。

 

アンチエイジングドックは、
からだの老化度、
からだに足りないもの、
からだに害を与えているものを評価し、
健康長寿のためには何をすれば良いかを判断する根拠になるものです。
アンチエイジングドックの個々の検査については、別の機会にゆずるとして、
反響が多かったテロメア検査について述べたいと思います。

 

テロメアとは、染色体末端に位置する遺伝子(DNA)で、
細胞が分裂を繰り返すたびに短くなっていきます。
テロメアがある一定以上短くなると、
細胞は分裂できなくなります。
細胞が極限まで老化してしまった状態です。

 

テロメアは加齢と共に短くなる一方なので、
テロメアは遺伝子の回数券にたとえられます。
回数券を使い切ると、細胞には死が訪れます。

 

テロメアには、Gテールという尻尾の部分がありますが、
この部分は生活習慣によって伸びたり縮んだりして、病気の発症に関係します。

 

テロメアテストでは、
テロメア長によるテロメア年齢(遺伝子強度)と、
Gテール長によるテロメア疲労度(遺伝子疲労度)を
測定します。

 

当院ではテロメア検査を行っています。
テロメアが老化していたら、早めに生活習慣を見直さないと大変です。

 

あなたの遺伝子の回数券、調べてみませんか?